2008年08月31日 09:48

ボリビアの焦点は12月7日に絞られつつある。
エボ・モラレス大統領は新憲法の是非を問う国民投票を12月7日に実施することを明らかにした。
大統領は政令29691号に署名し、手続き上もこの投票が行われることが決定した。
しかしこれをうけ、反政府行動が激化しているサンタクルスで早くも衝突が生じている。
サンタクルス市内では反政府を訴える市民と、政府支持派との間で暴力的な抗争が起こった。
またブロック封鎖が続くビジャモンテスでも、同様の衝突が生じている。
新憲法の行方をめぐり、政府支持者の多い西部と、反対者の多い東部での意思疎通は図れていない。
米州機構(OEA)もボリビアの情勢に憂慮を示した。
国民投票の実施そのものには「歓迎」の意向を示したが、今後ボリビアの情勢が流動化することに懸念を示している。
OEAもボリビア政府と東部各県に対し、積極的な対話を呼びかけた。
またこの同日、10日の信任投票で不信任となったラパス、コチャバンバ両県の知事選挙も行なわれる。
モラレス大統領が率いる与党MASは、早くもこの選挙の候補者擁立を発表した。
東西ボリビアは12月7日の投票に向け、動き始めている。