2011年05月31日 09:02

ボリビアのトラック運転手らはアンデス共同体(CAN)に対し、弁償を求める方針だ。
交通事業者の団体がラパス県エルアルトで会合を持ち、方針を確認したものだ。
ペルー、プーノ県での社会闘争により、国境のデサグアデーロはこの22日間、封鎖されている。
この国境封鎖によりボリビア国内のトラック運転手らは、経済的な打撃を受けている。
デサグアデーロは、ボリビアとペルーを結ぶ、大型トラックが通行可能な、唯一の国境だ。
ペルーだけでなく、同国モケグア県のイロ港などを通じ、世界へ輸出される産品もこの国境を通過する。
この国境の封鎖は、社会闘争の対象であるペルーだけではなく、ボリビアの経済にも深刻なダメージを残している。
「現在もペルー側では、ボリビアのトラック300台が、動けずにいる」
さらに、闘争の激化でプーノ県内では略奪や焼き討ちがあり、トラックの一部は放火される事態にも至った。
経済ブロックであるCANに対し、交通事業者団体は損失の補填を今後、求める方針だという。
プーノ県での社会闘争は30日時点で、まだ続いている。